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2015.01.16 Friday
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    ワークショップ参加 レポ その2

    2014.10.15 Wednesday 02:21
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      さて2コマ目です。
      http://at-teatime.jugem.jp/?eid=16 こちらの記事の続きです。

      参加の申込をして間もなく「レ・ミゼラブル」の「At the End of the Day」「Rue Plumet」「A Heart Full of Love」の3曲が譜面で送られて来ました。
      キチンと伴奏も日本語歌詞も振られている、美しい両面印刷のA4紙がなんと13枚も。
      実はコレを受け取った時に無上の喜びと共に紙から伝わって来る緊張感を感じたのでした。
      学生時代に学校の図書室でコピーしたモノには日本語詞は無い。
      それに、譜面って普段コピーで回される事が殆どなので、「本物の譜面だ」と感じたのでした。
      ゴクリと唾を飲む。

      そんな大元から直接出された貴重な本物の譜面は絶対そのままキレイに取っておきたいので、自分なりに持ちやすいようB4に縮小コピーし、見開きで見えるようそれぞれ裏面を糊付けし、パートを読み間違えないようマーカーでパートの色分けまでして臨みました。
      普段から所属アンサンブルでもしろよって団員から突っ込まれそうですけど(笑)

      そして改めて譜面で見て見ると、なんて難しい、しかし本当に精巧に作り込まれた楽譜なのでしょう。
      聴いているだけでは見えて来なかったモノが、少し見えた気がしました。




      15:50〜19:00 <Billy's Vocal Magic> 講師:山口也

      さてこの先生はとても有名な方であります。
      わたしの好きな「レ・ミゼラブル」も「ミス・サイゴン」も日本初演から音楽監督やボーカルトレーナーとして関わっていらっしゃる方です。ご参考までに ↓

      http://diamond.jp/articles/-/27997

      不思議な呟きのように話が始まります。
      カラオケなどでは皆が好きに唄うからキーチェンジなど気軽にするが、実際のミュージカルではそのような事は決して無く「そのキーで唄える役者」が選ばれる。まず先に譜面があると言うお話から始まりました。
      何故ならキーの上げ下げをすると言う事は原曲の調を変えてしまう事で、調にはそれ自体が持っている世界観があると言う事、そして唄いやすくなる事によって地声か裏声かまで変わる事もあるわけで、その場合更に原曲の持つ世界観を損なう可能性があるとの事でした。
      よほど大者になれば我がまま言える場合もあるけどね、とこれはホントに余程の場合だそうで。

      そうは言ってもミュージカルは歴史も浅く、最初は専門の役者なんて存在しなかったから女優かオペラ歌手がやっていて高音が出ないなんて事はあった(オードリー・ヘプバーンとかの事を指してるのかな)。
      しかしミュージカルと言うジャンルも続いているウチにどんどん進化して、今はレベルの高い役者さんたちが続々控えているとの事。
      そうかー。進化してるのかー。わたしは良い時代に生まれたなー。などと思う。


      そしてレミゼの日本語歌詞を作る時の苦労話に。
      そうなんですよ、この先生は初演から関わっていらっしゃるのだからお宝のような話なんですよ。
      そもそもあの頃はまだ台詞まで唄うようなミュージカルはまだ無く、台詞が歌であるという事は、歌も台詞のように唄わなければいけない。
      何しろ英語歌と比べると3分の1くらいしか音符にハマらないのが日本語。
      無理に入れようとすると音符を分割する事になり、これまた一つの音符を細かく分割して(例えば四分音符3つを三連符3つにするとか)しまうと原曲の雰囲気を損なってしまう。

      有名な
       「I Dreamed a Dream」の冒頭の歌詞は本当は、夢を見ている事が出来た頃の自分をボロボロになった状況の今のファンティーヌがあの頃はまだ幸せだったと振り返る、と言う意味まで含んでいるのに、「夢を見てたのね〜」となると昔を懐かしんでいるような歌になってしまう場合がある。→ だから裏の真意を汲んで唄ってねって事を仰っていたのかな。

      「Bring Him Home」も最後の伸ばす処にどう日本語をハメるか相当に難しかったそうで、意味が合うように文字数合わせて作ったものをイギリスの作曲家に許可をもらうため送ったところ、母音も合わせるように指示があったそうです。

      ここまで先生が言っていた内容について後から考察するに、ここまで真剣に一音一音考え尽くされて作られているのだから例え一音たりとも音符を舐めるなと言う事だったのだと思われます。


      さて話が終わって実際に始まります。
      自分は現場しか知らないからね、との言葉通り容赦無くガンガンいきます(;'∀')
      いや素人にプロレベルの内容でやって下さるなんて、どんだけ有難いんでしょう。
      涙チョチョ切れちゃいますよ、息つく余裕も無いほど必死に、真剣に付いて行きました。

      まずは「一日の終わりに」です。
      地声と裏声のチェンジ箇所を指定されるので参加者それぞれが楽譜に記入し、地声と裏声のバランスが取れていなければいけない事、地声と裏声ではニュアンスが変わるので勝手に好きに唄える場所なんて本当は全然存在しないのだという事を教わる。
      そして本当に音符に厳しく「そこは伸ばしっぱなしではなく八分休符があるはずだよね」や「いやそこは付点四分音符のはずなんだけど」など短く切ってしまっているところの指摘。
      前奏が12拍子に休符が混ざったモノでいきなり面食らうのだが「オーディションではここで入れないともうその時点で失格だからね。一応そのあとも3小節くらい聴くけど。でも大体最初入れない人はポイント外す人なんだよね」(゚д゚)!
      あ、ちなみに全体に対しての指摘です。
      リズムがずれちゃうのって致命的で、実際はオーケストラは合わせてくれない、いやオケは大勢いるから出遅れた歌手に合わせるのなんか無理なのだ、だから正確に唄えるようにしておかなければならないのだと教わる。

      ちなみに先生の歌声が素晴らしく、伴奏も自らキーボードをガンガン弾いてらっしゃいます。
      わたしは余裕はないのに伴奏の和音の素晴らしさも感じており、またどれだけの技術がこの方の中に詰まっているのだろうと四次元空間のようなものを感じておりました。
      でもあんなにキーボードの音が大きかったら私たちの歌声って聞こえるのかしら?やっぱ声楽の個人レッスンなんかとは次元の違う時間なのだろうな・・・など。

      さあ女工達のレチタティーボ部分(語り部分)に入ります。
      ここでも「当時下層階級にいた識字もままならない人々の雰囲気は裏声では出ない」と。
      しかし「嫌がらせするところは逆に裏声が良い」とも。
      楽譜自体やはりそのように作られているなと思う。
      当時のフランスでは母子のみの家庭はそれだけで蔑まれていた事、実はテナルディエの嘘なのだが「金が必要」と書かれているからにはファンティーヌは実はお金を持っているのだろう、持っているならここからは出ていけと言う論理なのだと台詞の深い部分まで解説してくださる。理解が深まるなぁ。


      さて曲が替わり「プリュメ街」です。
      この曲4拍子→3拍子→4→3→2→4→2→4と次々小節ごとに拍子が変わり、むしろ2小節同じ拍子が続くところの方が少ない。
      更に演奏記号が付いていて速さも刻々と変わっている。
      これは何を意味しているか。
      恋に浮かれて不安定な様をそのまま綴っただけで、むしろずっと4拍子などで表現する方が違和感があるものになるのだと。
      うん。
      楽譜見てどんだけ難しいんだと驚いたのは確かにここだった。
      そして先生はこう言う「人の唄った歌はいくらでも出回っているから譜面を見ずにも唄う事は可能かもしれない。しかし譜面を見ずに唄うという事はこれだけの情報を知らずにただのコピーをしている事でしかない。コピーの場合アクシデントが起こっても対応出来ない事になる」深い。深すぎる(/・ω・)/

      さて3時間なんて短い。
      詰め込み過ぎでもう頭パンクしそうでした。
      なんかショート寸前なのか頭痛もしている。
      身体中の血液が頭部に総て集まっているよう。

      最後にちょっとだけ質問コーナーがあり「オーディションで個性を出すのに譜面通り出来ないといけないならどう個性を出せば良いのか」との問いに「むしろ個性を出すのにどうして譜面通りやってはいけないのか。」と答えてらっしゃいました。譜面通りにやった上での個性を求められているという事ですね。



      はてさて。
      「もっとミュージカルを楽しみたいと思っている方なら経験は問いません」と謳っていましたが、完全にプロ育成のスタンスで進められていましたねー。
      真剣にオーディションに受かるための助言をくださっていました。
      ああ、真剣にやらない練習に意味は無いとおっしゃってました。
      ホントに為になったし貴重な時間であり、わたしなんかには贅沢過ぎて猫に小判です。
      しかも無料ですから!
      先生方や係りの方など、本当に感謝してもし切れない思いです。
      来年またやるからホームページ見といてねって係りの方が仰ってましたよー。

      受講中のわたしはもう夢中ですっかり20年前に遡っていましたが、帰り道のわたしは、自分はこれからいったい何がしたくて、何に向かい、何を目指しているのだろう・・・などと袋小路にハマり込みそうな足元の見えない暗闇の中歩いているような感覚に囚われていたのでした。






       
      category:ミュージカル | by:みきこ@神奈川comments(2) | -

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      2015.01.16 Friday 02:21
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        Comment
        すすす、すごい!いや、さとたま超勉強させていただきました!私もその授業行きたかった~来年一緒に行きましょう!本気で!

        ブロードウェイでたってる役者さんたちってもう端役に至るまでレベルが違う…と愕然としたんですが、みんながみんな、この厳しい選出を勝ち抜いてきた人達な訳で……そしてその中から、名前がついてる役を勝ち取るだけでどれだけすごいことなのかよく分かった気がします……。そしてその先頭で戦っていたJOJさんも、今まさに戦ってる最中のRaminやノームさんも。

        そういえばミュージカルの楽譜って読んだことないなぁ……読めないでしょうが一目見てみたい。旋律が美しい曲って楽譜もきれいだから…
        • さとたま
        • 2014/10/15 9:01 PM
        さとたま様

        返信遅くなりました(^o^ゞ
        さとたまさんも観る方だけでなく、やる方にもご興味あるのですね♪

        実は譜面送られて来たのツイートした時にけっこう反響あったので、隠れ北島マヤはけっこう存在するのかなーなんてニヤニヤしたのでした☆

        敢えて譜面見るって中々しないですけど、やってみると目鱗だったので、大好きな作品を違った角度から捉える新しい手法かもしれませんね(^o^)









           

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