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    ナショナル・シアター・ライヴ 「フランケンシュタイン」 Aキャスト

    2014.11.08 Saturday 00:45
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      観て来ました、ナショナル・シアター・ライヴ「フランケンシュタイン」!

      これを知ったのはホンの偶然、Twitterのタイムラインを眺めていた時でした。
      なんと言うか私なんかよりずっとずっと情報通な方が情報流して下さるんですよね、有難いことに。
      「SHERLOCK」でカンバーバッチさんのファンでしたから飛びつきましたですよ。
      以前「ハムレット」を来夏やるという情報GETした時には、そんな先の予定分からないし、そもそも英語出来ないのにストレートプレイなんて・・・という及び腰でした。(ミュージカルならまだ、歌やダンスで楽しめるでしょ)
      ですが。
      今回は日本ですし、各地映画館上映ですし、字幕ありなんですよー!!
      こんなラッキーな事ってありますか?
      しかも、私が知らなかっただけで今回はアンコール上映だったみたいです。

      さて。
      バッチさんが出ているという理由だけで飛びついたワケですが、物凄く濃い内容で考えさせられる作品でした。
      観た日の帰り道からずっとぐるぐる脳内を思考が駆け巡ります。
      観たと仰っている色んな方のブログにもお邪魔させていただきました。
      そんな風に誰かと語りたくなるような作品でした。
      今週末にまた役交替Verを観に行くので、きっとまた新たな疑問や印象の違いが出て来るだろうと思いますが、ひとまずファーストインパクトを綴ってみようかと思います。


      2014年11月2日(日) 14:10〜

      ヴィクター・フランケンシュタイン博士:ベネディクト・カンバーバッチ
      クリーチャー(被造物):ジョニー・リー・ミラー

      この作品思い起こしてみれば児童文学書で読んだ事があり、フランケンシュタインとは今やキャラとなった怪物ではなく、造り出した博士の方の名前である事、怪物が伴侶を求めるようになる事は知っていた。
      ちなみに異形の者を描く作品として私は「エレファントマン」「オペラ座の怪人」「ノートルダムの鐘」が思い浮かぶ。
      どの作品も醜い外見に苦しみ、悲哀に満ち、本来純粋な心を持っているというのが鉄板である。

      最初のシーン。
      温かい子宮のようなところから、それは生まれた。
      生命が宿る瞬間にはビッグ・バンのような物凄いエネルギーが漲るのだろうか。
      自由にならない肉体にもがく。
      このシーンは圧巻で瞬く間に引き込まれるし、役者にとっては見せ場なのだろう。
      腰巻のみの身体・・・役者の伸びやかな四肢や美しい筋肉を備えた肉体に目を奪われる。
      少しづつ回線が繋がっていくのか、徐々に立ち上がろうとしている。
      人は生まれたら立ち上がろうとする。それは本能なのか。

      要所要所で天井の無数の裸電球がボウっと灯る。
      わたしには初め雷のようにも見えたので、神の怒りに触れた気配か奇跡が起きる時の予感のようなものを感じる。
      しかし他の方の感想など見るうち確かに神経回路のシナプスが繋がっていく様を表しているのかもしれないと思った。それは前述のイメージとイコール(=)で考えても良さそうな感じ。

      一通りシーンが終わる頃ヴィクター博士が出て来て造り出した物の醜さに驚いて逃げる。
      ここがまず第一の疑問。
      造り出したはずの人間は先ほどのシーンには立ち会っていないのだ。
      それは、たとえ顕微授精を人の手でやったとしても、細胞分裂は細胞自身がするしかないし「造る」といっても道筋をつけるところまでしか着手出来ないという事と同じなのだろうか。
      どんな個体も何かから発生するが、うまれてからは命はその個体に委ねられるという事の暗示なのだろうか。

      あまりに醜悪な容貌であるためクリチャーは人々から蔑まれる。
      しかし世知辛さをここで学んではいるものの、まず先に立つのは空腹を満たすという事。
      そして空腹が満たされた後にはこの世の美しさを体感する。
      赤ん坊もそうかもしれない。
      そうか。
      なんの障害も無ければ生まれた事は慶びであり、それはこの世の美しさと並ぶものなのかもしれない。
      「いのち」そのものが美しいのかもしれない。
      ここでは舞台に雨が降り、光が差し込み、緑が生き生きとする様が舞台に再現される。
      このことに泣けた。感動である。

      この雨に始まり、雪が降り、火の粉が散り、火柱が上がる。
      舞台でここまで再現可能なのかと驚き、空間の使い方も工夫が凝らされていて見応えがあった。

      まだこの段階では野生の獣でしかないクリーチャーだったが、ある農家に迷い込み盲目の老人から3年に渡り知識を得る。
      何も分からないクリーチャーに文字と言葉を教え、人になっていく過程。
      かつて教授だったというその老人の見識の深さにしびれ、和む。
      老人はあたたかく、私は作品中大好きなシーンであった。
      実は引っ掛かりのある会話が次々なされるのだが、いかんせん記憶力の問題で思い出せない。
      もう一度観るので注意しておきたいところ。
      そしてまた、文字で追ってみたい箇所でもある。

      そんなほっこりした時間も終わる。
      それまで生まれたてのピュアなクリーチャーに気持ちが寄っていたが、恩人である老人の家を燃やした時に最初の戦慄を覚える。
      確かに人間は彼を蔑んだり理解しなかったけど。。。
      子どもが持つ純粋さには残忍さのようなものを包み隠さない部分も内包していると思うのだが、クリーチャーもそうなのだろうか。
      切ない。

      続いてジュネーヴでヴィクター博士との再会。
      ここでも博士の弟を殺してしまうクリーチャー。もう止めて欲しい。
      そしてまた興味深い会話がなされるが、次回ここも要チェック。
      ただし印象に残る部分としては、博士がクリーチャーに「お前は奴隷なのだ」と言い放った部分。
      生まれながらにして奴隷だなんてあるか。
      ちゃんと心が、自尊心があるのに。
      それならば何故放置した。
      使いこなさねば主人とは言えないだろう。
      作品・・・それも人知を超えた最高傑作だったのでは無いわけ?
      などと悶々としているうちにヴィクター博士もそう思い出したようで(笑)態度が変わってくる。

      確かにもう存在しているのだから、仲間も無く誰にも理解されないまま独りは酷い。
      伴侶を求めるのは自然な流れだと思う。
      博士よりずっとクリーチャーのが触れ合いを求めているし、人の心に近いように感じる。
      そして、一度可能にしたのなら、再生産も可能なんだろう。
      でも。
      またしても生まれてくる彼女に選択肢が無いだろうと思う。
      最初から伴侶になる運命のために造り出される彼女の想いは?
      博士がちゃんと彼女に拒否された場合どうするかなど聞くやり取りがあったが、クリーチャーが女を意思のある存在として認めておらず、所有物のような概念で押し問答しているのがモヤモヤした。
      博士は人を愛さなくても尊重する事は知っているのだろうか。

      博士はまたしても欲望に負け禁忌の研究に着手してしまう。
      このあたり研究者なのだなと妙に納得してしまう。
      知的好奇心に勝てずに易々と人の倫理の壁を乗り越えてしまう。
      しかし婚約者エリザベスの言葉にわたしが愕然とする。
      「新しい命を造り出したいならもっと早く夫婦になれば良かったのよ」

      人は奇跡を起こすことが出来たんだよ。
      すっかり忘れていた。
      それでいいんだよ。
      こんな歪で孤独な個体をわざわざ造り出さなくても、出来たのに。
      ねぇ博士、そう言われてどう思ったのよ、と問い正したい(笑)

      遂に新しい女性体が完成しそうなのだが、わぁい、またもや腰巻のみの美しい裸体♪
      胸を隠しもせず登場するのね。さすが。
      これだけ美しかったら彼女はクリーチャーのように人から蔑まれずに、どこへでも行ってしまわないのかしらとわたしが不安になる。
      ここでも彼女を愛せると言うクリーチャーにあなたはいつの間にかちゃんと愛を知っていたのね、とも思うし、そんな所有物のような愛はごめんだとも思う。
      あなたは良くても彼女は?

      しかし博士はこれに命は吹き込まずに破壊。
      最後のギリギリの判断は正しいような気がする。
      ねぇ死体から造り出された彼らに生殖能力まであるの?
      そう言えば醜い割に強靭な肉体だった。長距離を徒歩移動するし寒さも堪えない。
      生まれてくる子どもは醜いの?
      そもそも遺体の元の持ち主の魂は成仏して肉体から切り離されているの?
      生きていた頃の記憶が甦ったという様な描写は無かった。
      西洋では日本人みたいに御遺体そのものに思い入れはないからなの?

      彼女を破壊されたクリーチャーは「嘘をつくこと」を覚え復讐にやって来る。
      婚約者エリザベスはクリーチャーを尊重し対等に扱ったのに、犯され殺される。
      行き場の無い憤り。
      大体ヴィクター博士からして女に研究内容なんて分かるワケ無いって態度だったし。
      彼女は教養深く無いかもしれないけど、真心があるし真実を見ているよ。
      ああなんだって被造物の怒りや哀しみをぶつけられるのが女性じゃなきゃいけないんだ。

      そしてまた別の不安を感じる。
      まさか婚約者のエリザベスが被造物の子を身籠ってしまったりしないだろうね。
      しかしあっさりと彼女は亡くなる。
      ここでの死は情けだったのだろうか。。。

      ラストいきなり北極点に向かう博士とクリーチャー。
      面食らう。
      え・・・と何故そんな場所まで来ちゃったの?
      北極に用事なんてあったっけ?
      「地球の頂点を目指していたからじゃないか」と仰る方がいました。
      Wikipediaによると、原作では北極探検隊が行き倒れたヴィクター博士を見付けたところから話が始まっているとある。

      息絶えたかと思われる創造主である博士に泣きつく被造物。
      これまで造った者と造られた者という関係で繋がっていたものね。
      愛されずに誕生させられた者。
      そう、彼女なんかよりも造り出した創造主が愛すべきだったのだ。
      神に愛を乞う人間がクリーチャーなのだろうか?
      創造主が息絶えるなら共に・・・消えようとは思わないらしく、生き抜くと宣言する被造物。
      これが主題なのだろうか。
      いのちは生まれた以上生きるもの、という事なのだろうか?
      それは、「生まれたくて生まれたわけじゃない」と言うよりシンプルだ。
      監督の死生観なのだろうか。
      けっきょく博士もクリーチャーも死なず、舞台の奥に向かい、どこまでも追っていくというラスト。
      力強いと思ったし、後味が悪いモノでは無かった。











       

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